両親・義理の両親へのお中元ギフト

お中元・お歳暮で両親・義理の両親へ感謝を伝える

夫婦共働き世帯が増え、両親との同居は減ってきている現代、かつてと比べて夫婦共に実家の両親との交流が減ってきています。仕事や家事に忙しく過ごす日常の中でふと足を止め、遠く離れて暮らす両親へ「そういえば長い間会っていないなあ」「これまでたくさんお世話になったのに親孝行ができていないなあ」と想いを馳せていませんか?そうは言っても感謝を伝える機会がなく、何の脈絡もなくありがとうと伝えるのも気が引けるという方は多いのではないでしょうか。

お中元、お歳暮は1年に2回ある「いつもありがとう、感謝しています。」と気持ちを伝える機会なのです。
実家の両親への「安心感」という贈り物

我が子を送り出してガランと静かになった家。残された両親は「ちゃんと栄養のあるものは食べているのか?」「夫婦仲良くやっているのか?」と心配することもあるでしょう。しかしそうはいっても「平日は仕事で忙しく過ごして週末くらいはゆっくり休みたいだろうから」と親から子へ連絡をするのは気を使うのが親心です。

お中元やお歳暮は感謝を伝える日本の伝統です。これまで贈る習慣がなかった方も「独立がきっかけで実家へ贈り物をするようになった」という声が多く、「遠く離れても夫婦仲良くしっかりやっているから安心してね」という実家の両親へ「安心感」という贈り物になります。

両親へのお中元は贈らないと失礼にあたるものではありません。しかしあえて贈り物をすることで離れて暮らす両親に「気品あふれる感謝を伝える手段」になるのです。特に義理の両親は、話をしたり会う機会が少ないので、お中元の贈り物は良好な関係を保つ力を持っています。
喜ばれる贈り物は?
お中元で贈って喜ばれるもの、それは「自分では買わないけれど、もらってうれしいもの」です。お中元のアンケート結果(詳しくはこちら)によると選ばれるお中元の贈り物はほとんどが食品で、プレミアム感のある上質な食品は一夏の忘れられない思い出に最適な贈り物になるのではないでしょうか? 質が高い食品ギフトであればその後もずっと良い思い出になるでしょう。





【メッセージを書くときのポイント】
贈り方が慣習的になってしまうと、相手側にせっかくの気持ちが伝わらないまま「感謝の伝わらないお中元」になってしまいます。「喜ばれるお中元」「感謝や気持ちが伝わるお中元」には贈り物のお品だけでなく、感謝を言葉にすることがとても大切です。難しい挨拶などは必要ありません。「いつもありがとう」と一筆箋で一言添えるだけで相手の心に染みわたる素敵なギフトになり「贈りっぱなし」にならずに済みます。
・両親の健康を気遣う言葉
・感謝の気持ち
・夫婦仲良くやっていること
・仕事などの状況
【文例集】
▶▶▶息子(娘)から実家の両親へ
お父さん、お母さんへ
引っ越ししてからもう1年が過ぎたけど、良い上司にも恵まれて毎日頑張って仕事して充実した毎日を送っているよ。先日は実家のおいしいものをたくさんありがとう。毎日日替わりで栄養のあるものを食べることができてありがたいよ。体によくておいしいと評判の○○を贈ります。お父さんとお母さんで食べてください。なかなか実家に帰れなくてごめん。いつまでも仲良くね。


▶▶▶義理の両親へ
年末にお会いして半年が過ぎましたね。暑い日が続きますがお元気ですか?TVで熊本の話題が出ると実家のお父さま、お母さまのことを思い出します。さて、今回は暑い夏に爽やかなメロンをお贈りいたします。お二人とも果物がお好きと聞いて夫と選びました。楽しんでいただけるとうれしいです。またお会いできる日を楽しみにしています。
▶▶▶夫婦で実家の両親へ
こちら東京はどんどん気温が上がって本格的な夏日和へ一歩一歩進んでいるのを実感しています。そちらはいかがお過ごしですか? いつまでも健康でいてほしいというという気持ちを込めてお中元の品を贈らせていただきました。ぜひご賞味ください。仕事が一段落する頃に子供を連れてそちらにお伺いしたいと思っています。暑い日が続きますがおふたりともお体に気をつけてください。

【お中元の熨斗(のし)の書き方】
お中元につける熨斗の表書きは「御中元」としますが、お中元時期以降の発送になる8月上旬(8月7日頃)には「暑中御見舞」、それ以降は「残暑御見舞」とします。あまり遅くなるとならないよう9月に入るまでに贈るのがマナーです。また、目上の方へ贈る場合は熨斗の表書きをそれぞれ「暑中御伺い」、「残暑御伺い」とします。

【御中元】
[東日本]…7月初旬〜7月15日まで
[西日本]…8月初旬〜8月15日まで
「贈り主」:姓/姓名
「表書き」:御中元/お中元
「水引き」:紅白蝶結び(5本)
【暑中御見舞い】 8月上旬(8月7日頃)
「贈り主」:姓/姓名
「表書き」:暑中御見舞い
「水引き」:紅白蝶結び(5本)
【残暑御見舞】 8月中旬以降
「贈り主」:姓/姓名
「表書き」:残暑御見舞
「水引き」:紅白蝶結び(5本)

お中元を贈るタイミング
関東と関西ではお中元の時期が異なります。関東は7月初旬〜7月 15日、関西は7月下旬〜8月15日までに贈りましょう。お中元の発送時期を逃してしまうと立秋( 8 月 7 日)までは「暑中見舞い」、それ以降は「残暑お見舞い」と扱いを変えて贈ることになります。

贈り物の金額相場
両親・義理の両親へお中元、お歳暮の贈り物の金額相場は3,000円〜5,000円です。尚、お中元とお歳暮を両方贈る場合、お歳暮の方がやや高額になる傾向があります。

避けた方が良いギフト
・高額すぎる贈り物…本来お返しが不要なお中元ですがあまりに高価なお品は「お返ししないといけない」と相手の精神的に負担になります。
・日用品…日用品は誰に贈っても問題ないように思われがちですが、体質や相性などでこだわりがあって使っている方が多いです。日用品はその他の活用法もないので避けたほうが無難です。
・嗜好が分かれる物…食品の贈り物でも好き嫌いがはっきり分かれるものは避けたほうが無難です。特に義理の両親への贈り物は相手の嗜好を確認した方がよいでしょう。

郵送ではなく、持参の場合のマナーは?
郵送で贈り先様への直送ではなく、自宅へ持参した場合は、紙袋から取り出して手渡します。その際、空いた紙袋はたたんで持ち帰るとスマートです。ただし、外出先などで渡す場合は相手が持ち帰りやすいように紙袋のままが良い場合も。一言「紙袋のままですが…」と断りを入れましょう。

喪中の場合でもお歳暮は失礼に当たりません
お中元は喪中の相手に贈っても非礼にはあたりません。お中元はお祝いごとではなく、感謝を伝える手段に当たるからです。