季節の挨拶(冬)2月

2月らしさのある手紙の書き出し

2月という季節は冬の厳しい寒さまっただ中にありながら春を待つ、という季節です。前半はまだまだ真冬という印象が強いですが、後半ともなると冷たい風の中に春を感じる瞬間が出て来るとても趣深い月といえるでしょう。手紙を書く上ではそんな繊細な肌感覚をどこまで文章で表現できるかが問われます。細やかな心遣いを表現することで手紙の受け取り手は「純粋で感受性の高い人だな」と驚きを与えることができるでしょう。2月のキーワードを下記にと紹介していきます。

「(花の)つぼみ」
「バレンタインデー」
「豆まき」
「恵方巻き」
「東京マラソン」
「立春」

2月は他の月に比べて行事はそれほどたくさんありませんが、微妙な気温の変化や春の訪れを表現することで読んでいる相手が心弾む手紙となります。それではご紹介したキーワードや気温の微妙な変化を手紙に書き出してみましょう!毎回お決まりの退屈な挨拶がたちまち続きを読みたくなるような魅力あふれる手紙へと昇華させることが出来ます。

「ずっと続くと錯覚するような底冷えする日々でしたが、つい先日パッと照る日差しの中に春を感じました」
「世間の学生さんは大学受験に格闘している季節ですが、私は30粒以上ある節分の豆と格闘する日々を過ごしています」
「街がすっかりバレンタインデーの恋で温まる頃、私は風邪を引いてポカポカと温まりすぎてしまいました」

2月らしさのイベントや厳しい冬の寒さ、春の訪れを感じる感受性をいかに表現できるか?手紙の書き出しでうまく書くだけでとても季節感のあるメッセージになりますのでぜひ参考にしてみてくださいね!
待ち焦がれる春への気持ちを書こう!

2月になると寒さに耐え忍ぶ残り期間は後1ヶ月間。寒い日が続くけれどもお互い春を待ち望んでいる、という気持ちが同じ方向を向いている事を書いて締めると一体感が感じられます。

「そちらは娘さんと豆まきを楽しむことが出来ましたか?春の訪れとともに幸福が訪れますように」
「暦の上では立春ですが、まだしばらくは厳しい寒さが続きます。どうかご自愛ください」
「外の寒さはバレンタインデーの成功で一気に吹き飛ばそう!恋の春が実るようお祈りしているからね!」

手紙はともすれば毎回同じ書き出し、同じ締めになりがちです。季節感を出すなら何といっても最初と最後が肝心ですので参考になれば幸いです。






【メッセージを書くときのポイント】
できるだけ冬らしさを感じられる手紙になるキーワードを入れるようにします。
「(花の)つぼみ」
「バレンタインデー」
「豆まき」
「恵方巻き」
「東京マラソン」
こうしたキーワードがあるだけでもグッと心に迫る手紙になりますよ!
【文例集】
▶▶▶改まった相手へ(ビジネス関係者へ)
梅のつぼみも膨らみ、一歩一歩春への歩みを感じる今日この頃、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。先日はお忙しい中お時間を割いて頂き誠にありがとうございました。おかげさまでプロジェクトは予定通り進んでおります。心ばかりではありますが、地元熊本県産のスイートスプリングを贈らせて頂きますので、ご笑納下さいませ。それでは引き続きよろしくお願い申し上げます。
▶▶▶お世話になっている恩師へ
晩寒の候、まだまだコートが手放せない寒さが続いておりますがいかがお過ごしですか?先日は突然の訪問にも関わらず心尽くしのおもてなしをありがとうございました。奥様の手料理と数々のアドバイスに楽しい時間を過ごすことが出来て心より感謝しております。心ばかりの品ですが当地で人気のデコポンを贈らせて頂きます。この時期は酸味もまろやかとなり、上品な甘さと混ざりあって美味ですので、奥様と二人でお楽しみ下さい。こちらに来られることがあればぜひお立ち寄り下さい。
▶▶▶仲のいい友人へ
あれだけ寒い日が続いていたのに、いつの間にか握りしめていたコートを腕にかけるくらい暖かくなったね。来月3月から留学に旅立つといっていたのを思い出してペンを走らせています。もう準備は万全?しばらく会えなくなるのは寂しいけれど、SNS繋がっているから大丈夫だよね。日本を経つ前の餞別に故郷の味を楽しんで欲しいと思って、あま~いみかんを贈りました。家族みんなで楽しんでね!それでは元気で、気をつけていってきてね!